読書

2014年4月27日 (日)

仕事に効く 教養としての 世界史

このブログは自分の学びのために書いています。

今回は「仕事に効く 教養としての 世界史」、著者は個人的に尊敬するライフネット生命の出口会長です。
 
Photo
 
私は中・高・大学と理系であった。
数学や理科という科目は、できも良かったし、学んでいて楽しさを感じる事ができた。
反面、社会や国語といった科目は、全く覚えも悪かったし、面白さを感じる事ができなかった。
だが、本書では歴史を学ぶ意義や楽しさを教えてくれる。
 
人間はいつも同じ失敗を繰り返している。
だから世界の歴史を学んで、失敗を繰り返さないようにしなさい。
先人に学んで、歴史を自分の武器とせよ。
 
これが歴史を学ぶ最も大きな意義である。
また、色々な国の歴史を知る事によって、コミュニケーションの敷居が下がる事も歴史を学ぶ意義である。
グローバル化の波が押し寄せる昨今、コミュニケーションをとりやすくできる事は、自分の中での大きな武器になる事は間違いない。
だれしもが自分の故郷を知ってくれている人には好感をもつだろう。
相手のルーツを知っておく意味でも歴史を学ぶ価値は大きい。
 
本書では、中国や西洋、アメリカやアジアの歴史を大きな流れの中で説明する。
更に、世界の大きな流れとしてのキリスト教や仏教といった宗教のルーツにも触れ、日本を取り巻く領土問題や、戦後訪れた高度成長の要因分析なども展開している。
そのどれもが私の学んできた世界史のイメージをガラッと変える、ダイナミックかつ人間臭さを感じられる内容であった。
 
筆者は他の著書において、「物事はタテヨコでみるべき」と主張している。
つまり、歴史的な流れ(時間軸)と、周辺の状況(空間軸)を総合してみるべき、という事だ。
世界史を学ぶ事は、まさにタテヨコ思考を加速できる事であるし、ニュースや新聞で報道される事の歴史的な背景や、その周辺で何が起こっているかを意識して見ると、その報道の見え方も変わってくるはずだ。
単なるノウハウではない骨太の知性としての世界史。
これを学び自らの武器としての教養を身につけたいと決意を新たにした読書であった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年4月15日 (火)

経済人の終わり

このブログは自らの学びのために書いています。

今回は「経済人の終わり」です。
 
 
00120thumb208xauto8288
 
経済学の巨人、ドラッカーの処女作。
1939年当時29歳だったドラッカーによるファシズム全体主義を分析・理解しようと試みた内容である。
当時、ヨーロッパを席巻したファシズム、そしてヒトラーの出現により台頭したナチズム。
それらの要因を分析し、より良い未来を作る手助けをする事が本書の目的であった。
 
当時のヨーロッパ諸国において、資本主義や社会主義では恐慌と戦争という社会問題を解決できない事が問題視されていた。
「経済的な自由を実現すれば個人の自由と平等がもたらされる」という信条が誤っていたために、資本主義や社会主義の秩序が解体され、(エコノミックアニマルとして知られる)「経済人」の概念も崩壊を迎えていた。
すでに経済発展では恐慌は防ぐ事ができず、(自由や発展という事であれ)不安定なものを排除する流れができていた。
 
ファシズム全体主義は、それまでの資本主義や社会主義で肯定されていた概念を全て否定する事からスタートする。
軍国主義をすすめ、上級層への規制を強め、職業地位をはく奪し、消費を管理する。
確かに軍国主義は、完全雇用を生み出すし、非経済的な満足を用意することにより、脱経済化を達成しうる。
しかし、軍国主義である為には戦争を正当化し、善きものとする必要がある。
実は戦争の合理化は(作り上げた社会を壊す事であるので)社会そのものの否定であり、そのような合理化は不可能なのだが、完全な悪としての敵を作ることで、そのような合理化を図ることになる。
ナチスドイツにおけるユダヤ人迫害などは、その最もたる例である。
新しい信条、社会的価値観が生まれてくる事によりファシズム全体主義は崩れさることが明らかだったが、そのようなファシズムの崩壊は第2次世界大戦が終結するまで持ちこされる事になる。
 
すでに民主主義を採用していた西ヨーロッパ諸国において、ドイツやソ連といったファシズム諸国は脅威であった。
独ソ開戦により、これらの国々が潰し合ってくれる事を各国は望んでいたが、ドラッカーはそれが夢に終わるだろう事を予期しており、驚くべき事に両国の同盟すら予言していた。
ドラッカーの予言通り、独ソは同盟を組み、ポーランドへ進軍、第2次世界大戦へと向かっていく。
 
29歳という年齢、初めての出版であるが、すでにイギリスのチャーチル元首相に絶賛されている。
知の巨人としての彼が、その片鱗を見せる作品であった。
 
ナチズムの台頭や戦争、ユダヤ人虐殺を昨夜の悪夢として片付けるのは簡単だ。
だが、本当にこの時代を知る人が少なくなる昨今、歴史を分析し、よりよく理解する事こそ、その再来を防ぐ事ができる、と著者は締めくくる。
戦争に向かっていった日本人として、その歴史を再び理解する事が、戦争を再び起こさないために重要だと感じた。
歴史を隠ぺいしたり捻じ曲げたりするのではなく、反省し正しく理解する事を意識したいと感じる読書であった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月20日 (木)

経営者の条件

このブログは自分の学びのために書いています。

今回は「経営者の条件」です。
 
 
いわずとしれた経営学者、マネジメントで一世を風靡したP・F・ドラッカーによる1966年の著書。
名経営者と言われる方々が、口々にドラッカーを尊敬する理由がよくわかる。
間違いなく歴史的な名著の一つに数えられる一冊ではないかと思う。
 
普通、マネジメント関連の書籍は人をマネジメントする方法について書かれる事が多いが、本書では成果をあげるために自らをマネジメントする方法が書かれている。
 
頑張れば成果があがる、逆に成果をあげるために頑張ればいい、という時代は既に終わっていて、現代において、成果をあげることは「頑張る」という事とは違う何かが必要となっている。
本書では、その「成果をあげる」という方法について論じられており、著者は「成果をあげる能力」は必ず手に入れられるという。
世界中のエグゼクティブでも、生まれつき成果を上げられる様な人は存在しないという。
「成果をあげる能力」は努力して身につけれるものであり、習慣なのだと主張している。
 
その具体的な方法は、以下の5つのステップによる。
 
1.自分の時間が何に使われているかを記録する。
 継続的・持続的に行う事で時間の無駄(する必要のない事、他人でもやれる事、コントロールできうる時間の浪費)を見つけ、それをやめる。
 これは記録することであり、作業的な段階である。
 
2.貢献に焦点を合わせる。
 自らがそこにいる理由である貢献について徹底的に考えること。
 自らに対する高度の要求、自らと組織の目的についての考え、価値への関心が必要となる。
 これは姿勢の問題である。
 
3.強みを活かし行動すること。
 自らの強みを実践し自己開発し、個人の目的と組織のニーズを結びつけること。
 これは価値の問題である。
 
4.最も重要な事に集中せよ。
 洞察・自立・勇気など、人に関わるリーダーシップの発展がなされるべきである。
 これは人格の問題である。
 
5.意思決定をする。
 問題の種類を知り、必要な条件を明確にしたうえで、何が正しいかを知り、行動に変える。
 フィードバックにより、意思決定の基礎となった仮定を現実的に継続的に検証する為に、自ら出かけ現場を確かめること。
 意志決定は事実ではなく、意見からスタートする事で成果を上げる事ができる。
 これは行動倫理の問題である。
 
経営管理者であろうと、独立した職人であろうと、成果=報酬に変わりはない。
逆に、時間や労力をかけても、成果をあげられなければ、努力も知力も水泡に帰すであろう。
自分と未来は変えられる、という言葉にそって、自ら成果をあげる能力を手に入れる為に、時間を記録する事から、はじめていこうと感じる読書であった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年3月 5日 (水)

ビジョナリーピープル

このブログは自分自身の学びのために書いています。

 
今回は「ビジョナリーピープル」です。
 
 
 
インターネットが一般的になり、グローバル化の波が押し寄せる昨今、国境が薄くなり、企業の倒産やリストラも他人事ではなくなっている。
その様な時代に必要なのは、個人としての能力や考えではないかと思う。
「個の時代」とも言うべき現代に、成功する秘訣や、必要とされる能力はどのようなものなのか?
本書は「20年以上にわたって成果を上げている人、永続的に成功している人、200人以上への調査」により、成功の秘訣とも言うべき内容をまとめた書籍である。
 
成功の秘訣を筆者は以下のように述べている。
「何百回ものインタビューを重ねるうち、ビジョナリーな人がいつまでも続く成功を見出すのは、彼らの生活や仕事で少なくとも三つの本質的な要素の整合性がとれたときであることに気がついた」
 
つまり、成功の要諦は以下の三つに絞られると主張する。
1.意義 … 熱中できるもの、生きがい、価値観、使命感というべきもの
2.思考スタイル … 責任感、大胆さ、情熱、楽観主義、優先順位
3.行動スタイル … 思考→行動へのプロセス、目標設定のプロセス、心構え
である。
 
これら3つの輪が全て重なった部分を大きくしていく事が成功の重要なファクターだという。
そして、その3つの輪と、自分の生活や仕事で行う事の、整合性がとれるように日々作業し努力する事こそ、永続的な成功をもたらすのだ。
 
具体的には、以下のチェックを行う事が良いのではないか、と感じた。
1.大好きな事、フロー状態になれる事をできているか?
2.目の前の事に対し、責任と情熱を持って、ベストを尽くす事ができたか?
3.目標に向かう行動をとれたか?その目標は正しいのか?
 
また、筆者は以下のようにも語る。
「並はずれた人達やチームと言うのは大抵、普通の人達が自分自身にとって大切だと思っている事が、結果的に並はずれているにすぎない」
 
個人的に感じている「成功へは思いが全て」という事を再認識する事ができた。
日々の振り返りの際に、3つのチェック項目を追加していこうと思った。
事例や研究方法の説明、知らない成功者も多く、読みづらい部分も多かったが、学び多き読書であった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年2月19日 (水)

スマイルズの名著 品性論

このブログは自分の学びのために書いています。

 
今回は「スマイルズの名著 品性論」です。
 
41kydekw4il_sl500_aa300_
 
世の中に実用書は溢れかえっており、即効性のあるテクニックが数多く紹介されている。
しかし、本書ではそのようなテクニックの前に、自分自身の品性と言うべき道徳や「心の在り方」の重要性を説き、どのように自分を磨きあげるか?という事を説明している。
140年以上も前に書かれた書籍であるが、現代でもそのまま使え私たちに知恵と勇気を与えてくれる書籍である。
 
まず、本書ではマインドや使命感について触れている。
心の持ち様は、人生をその様に導く。
人生は自分のまいた種でできあがる。
「意志の力」と「知恵」が無ければ人生は惰性である。
「使命感」が人生を動かす。
とにかく素晴らしい人生は自分次第だという事だ。
目的意識や自制心を養い、明るく朗らかに人格や誠実さを磨き、優柔不断と決別すること。
まず、そのように誓う事が重要なのだ。
 
そのために具体的にどうするか?
それは「仕事をすること」が一番なのである。
最も危険なのは暇な時間。
精を出し時間を有効に使うのだ。勉強して得た知識は他人に奪われる事はない。
一芸を極めたものは万能である。
天才たちは例外なく働き者である。
本書では、自分の仕事をしっかりと行うこと、実務家であることを重視する。
個人的にも、仕事に情熱を注ぐ事は、成長の最短距離であるのではないかと思う。
 
そして、自分の仕事以外の見識を高める事も自分の中の道徳を育てる方法だ。
読書(特に伝記)を読み、偉人たちの素晴らしいところを見習い、欠点を見て自分と大差ない事を感じる。
すぐれた書物と対話し、刺激をもらう。
自分の中に「座右の銘」というべきものを持つ人は間違いなく読書家である。
すぐれた本に学ぶ事、すぐれた人に学ぶ事は勉強の本質である。
七つの習慣で言う「刃を研ぐ」為に、自分の見識を高める事は成長には欠かせない事であるだろう。
 
本書では自分だけでなく、周りの人との関わりについても論じている。
「心配り」で人間関係を和やかにすることは仕事を成功に導く。
自分という宝石の原石を輝かせる為には、経験による鍛練と、手本となる様な人と接する事。
つまらぬ悪意とひねくれ根性。エゴにブレーキ、友情にアクセル。
過去の偉人達に偉大な生き方を学ぶ。
手本こそ全てであり、尊敬する人、憧れる存在を作る事が、最も大切であるという。
厳しい生き方や、正しい考え、情熱は手本となる人物から得られる事が多い。
現代にいる事が望ましいが、書物を通じて過去に学ぶ事も重要だと思う。
 
最後に再びマインドに戻る。
人生を輝かせる為に、信念と勇気を持つ事だ。
困難に立ち向かう事を決心し、そのために勇気をもつ。
自分の意見をまとめないのは卑怯者、できることをしないのは怠け者、意見が無いのは愚か者。
とにかく自分が価値のある人間になり、実力をつけること。
悲しみや災いは自分を向上する試練と考える。
人生という畑に、どんな考えや行動で種をまくか?
いまいる場所で本分をつくせているか?
道徳とは、自分がどのような考え方を持つか?に集約されるのではないだろうか?
素晴らしい考えやモラルを持つこと自体が、自分を高め成功につながる、という事を強く感じられる一冊であった。
本書のあらゆるところに、「自分もこうなりたい」と思える人生が溢れている。
日々の振り返りの中で、道徳という項目を追加して、自分の品性を高めていきたいと思う読書であった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年2月11日 (火)

成功哲学 <誌上講座>

このブログは自分の学びのために書いています。

 
今回は「ナポレオン・ヒル 成功哲学 <誌上講座> 1919-1923」です。
 
51h1m2fkl_sl500_aa300_
 
成功を目指すなかで、ナポレオン・ヒルの名前に出会わない人はいないであろう。
彼の著した「成功哲学」や「思考は現実化する」という著書は世界的ベストセラーであり、あらゆる自己啓発書のエッセンスのほとんどが、ここに詰め込まれていると言っても過言ではない。
本書はそれらの著書が書かれる前に、彼自身が主筆となった雑誌に連載されていた誌上講座をまとめたものである。
 
「なぜ世の中には成功できる人間と、成功できない人間がいるのか?成功できる人間には何か共通点があるのだろうか?」
著者は駆け出しの新聞記者時代、アンドリュー・カーネギーと出会い、彼の要請で誰もが成功できる秘訣の体系化に着手した。
ヘンリーフォード、トーマスエジソン、ジョージイーストマン、ジョンDロックフェラーなど、20年かけ500名を越えるインタビューを行った。
その結果、体系化された成功哲学の原型ともいえる本書の内容は、何度でも読み返したい名著と言うにふさわしい1冊であった。
 
「黄金律」
自分がして欲しいと思うことは、何よりもまず他人にそうしてあげることだ。
 
最も有名なこのルールは、この誌上講座の時点でも重要なキーワードになる。
身体を作る細胞は1つの有機体の様なものであり、どこかでバランスが崩れると、その周辺は機能しなくなるそうだ。
人類も同様だと考えると、自分以外の誰かが苦しんだり悲しんだり、欠乏したりすることは、結果的に自分に返ってくる。
立場が逆だったら嫌だと思う事はしない事、これが最も大事なことである。
 
「応報の法則」
あらゆる行動や考えは必ず清算される。罪には罪を、徳には徳を返される。
 
この法則を受け入れ自分を律する事で、徳に対する報いを受けられる。
宗教では来世において救いを得られる、とする事が多いが、現世において報いの一部を受けられる、と信じる方が健全な人生観ではなかろうか?
よく似た法則で「お返しの法則」(鏡の法則)も紹介されている。
こちらは、他人への行動や思考は自分に返ってくる、という法則である。
親切心は親切を、不親切は不親切を引き寄せるので、自分から友情や協力を示す事は、自分に対して友情や協力を引き寄せることになるのだ。
 
「自身をつける」
才能を発揮するには自信が必要である。
 
1.思考に目標を作りだす
2.目標を声に出して顔の周りや発声に伴う筋肉に覚えさせる
3.紙に書き出して手の筋肉や視覚からも目標をインプットする
 
これらを日々積み重ねることにより、自信を得る事につながり、自分の才能を開花させるきっかけになるという。
自信をつける7カ条についても、是非実践したい内容であった。
 
これら以外にも数多くの法則が記されていたが、歴史的名著である「成功法則」の原点として、初心者でも読みやすい内容であり、原書や解説本など様々な角度から繰り返し学びたいと感じる一冊であった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年2月 7日 (金)

活眼活学

このブログは自分の学びのために書いています。
 
 
今回は「活眼活学」、陽明学者であり「平成」という年号の名付け親でもある安岡正篤さんの名著。
 
政界・財界のみならず、皇室にも多くの心酔者がおり、「昭和最大の黒幕」とも称された伝説の人物です。
Photo
 
本書では「現代は天変地異人妖の時代である」とし、人が正当でなくなっていると表現している。
政界では不正が横行し、企業汚職は後を絶たない。
このような時代にこそ「正しい心を持った人が必要である」と説く。
自らを「ただの教育者にすぎない」と言う著者は、正しい心を育てるために、「人物学」に通じた人材を輩出する事が必要である、としている。
 
人物学を修めるために、必要な事は2つある。
      
1つは人物に学ぶ事。
それは、偉大な人物の面目を、時代や場所を超越して学ぶ事であるし、人物に学ぶ為に「生きた文献に接する事」である。
 
そして、人物学に伴う実践である。
知識を得て、教養や人格を加えて見識とし、反対や弊害を排する実行力を加え胆識とする。
ただ知識を得る事に満足せず、胆識というべき能力を、主体的に取得していかなければならない。
技術や能力を受け入れる器としての自分の器量を、教養を育む事で大きくしていかねばならないし、これは真剣に努力・勉強しなければ身につくものではない。
 
日本人の捉え方、グローバル社会を予見したような多様性の考え方、日々の生活において考慮すべき事や友人について、出処進退など。
没後25年余りを迎える著者の主張は全く時代を超越するものである。
 
本書に触れ、自分の教養の無さを痛感した。
知識も重要であるが、その知識を使う自らの教養を伸ばす為に注力する事。
学生時代に勉強してきた内容の薄さや軽さを、本書に思い知らされた思いでいっぱいだった。
 
ただ、本書でも引用されていた吉田松陰の言葉
「至誠にして動かざるものは未だこれあらざるなり」
という言葉にも代表されるように、
「心がけ一つで真剣になってやりさえすれば必ず道は開ける」
という思いをもって、
自らの器量としての教養を伸ばす事を意識して日々をおくる気持ちを新たにした読書であった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年2月 2日 (日)

一生続ける技術

このブログは自分の学びのために書いています。
 
今回は「一生続ける技術」、人材育成トレーナーでもあるアチーブメント出版の青木社長の著書です。
 
クリックすると新しいウィンドウで開きます
 
新年の目標や気持ちを新たにする事はよくあるだろう。
だが、その目標を達成できる人は数少ない。
多くの人は、たてた目標を忘れてしまったり、挫折したりしてしまう。
その理由は何故なのか?
一度決めた事を続けるためには、どうしたらいいのか?
その問いがまさに、本書のテーマとなっている。
 
「人は自分の人生を選択している」という選択理論が本書のベースになっている。
「今」快適だと思う感情と「未来に」快適だと思う感情を天秤にかけて、現在の行動を選択する。
今の感情を優先すれば「その場の快楽」に走るし、未来の感情を優先すれば節度のある行動がとれる。
「今」と「未来」のどちらに強い願望を持つか、どちらを選択するかがポイントなのである。
 
未来に快適だと思う感情を優先するために、まず自分の願望を明確にする必要がある。
強烈な欲求をもち、その欲求を満たすために「しなければいけないこと」を実行し続けるのだ。
欲求が強ければ強いほど、しなければいけない事を実行しつづける事ができる。
もし、そんな欲求が見つからなかったら、目の前にある事を主体的にやりきってみることだという。
また、なりたい姿(理想の人物)をイメージする事も欲求を強める有効な方法である。
 
本書では続けるためのプランやアイデアも豊富に紹介されていた。
そのアイデアは私自身「まさに!」という内容も多く、大変参考になった。
・リスト化する事
 「続けたい事」 → 「そのためにやめるべき事」 → 「なぜ(何のために)続けたいのか?」
 (何のために続けるか?時間や期間は?具体的に何をするか?実践してどうか?)
・対価と報酬
 何かを続ける為に、何を手放すか?
・水路化現象と自転車理論を知る
 一度水が流れたら、そこに水が流れやすくなるように、今の願望に流されてしまわないようにする
 そして、自転車と同様、最初はバランスを取りづらいが、一度こぎ始めたらバランスはとりやすくなる
 
続ける為に考え方・行動管理の仕組みなども大変参考になった。
・主体的に行動し、こだわりを持つ事
 続けられない3要素(言い訳、自己正当化、無責任)から離れる事
・集中の法則でとにかく集中し、完璧主義を捨て、自分以外の人を中心に考える事
 自己イメージを下げないために、過去は責めないこと
・続ける為のキーワードは3
 まず3日、それから3週間、そして3年、3をキーワードに小さな成功を積み重ねる。
・やる事を決め、パターン化する
 スケジュールに行う行動を入れて、毎日確認する
・積極的に周りに助けを求める、もしくはお金を払ってでもコーチをつける
 その道において誠実な人をメンターもしくはコーチとする
・モチベーションが下がったら、自己イメージを下げないよう切り替えること
 自分にご褒美を用意したり、細分化したり、身体を動かしてリフレッシュする
・遅れの法則を知る
 努力と成果は比例しない、成果は2次曲線的に遅れてやってくる事を理解しておく
 
筆者は「目標達成は技術である」と公言している。
私自身、今年の目標から算出した行動を手帳に書き出し、毎日チェックしているが、達成できるかどうかは現時点ではわからない。
だが、現時点で言えるのは、確実に結果に近付いているのを実感している、という事だ。
行動を書き出す事、毎朝と毎晩にチェックする事、まず3日を目標に是非チャレンジしてほしい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月28日 (火)

論語とソロバン

このブログは自分の学びのために書いています。
 
今回は「論語とソロバン」、渋沢栄一をモチーフにした小説です。
 
まず、本書を選んだきっかけは、FBL大学を主催する遠藤さんのお勧め本であった事に加えて、渋沢栄一という人を私自身よく知らなかったという事から選びました。
 
明治維新の荒波に負けず、今の日本金融の基礎を作った人であり、第一国立銀行(現みずほ銀行)の設立を始め、500余りの企業を創立・育成した鬼才です。
 
6103ycaf6el_sl500_aa300_
 
幕末・明治維新の時代と言えば、藩閥というべき派閥で政治がおこなわれていた時代。
そんな情勢のなか、現状を変える改革を次々と成し遂げた渋沢栄一とはどういう人物であったのか?
 
もともと彼は農民の生まれであったが、そこは家庭事情から染物や布を売ったりと、商人的な農家であった。
5歳から読書や剣術を学び、青年期には倒幕を志す事になるが、紆余曲折の後、当時交流のあった一橋家に推挙され、最後の将軍となる慶喜に仕える事になる。
その後、慶喜の弟である昭武のパリ留学に同行し、資金繰りの才能を十二分に発揮。
海外の合資による公共事業に感銘を受け、日本でもそれを実現しようと奔走する事になる。
 
彼の生きざまの根源は「目の前にいる困っている人を何とかしたい」という思いであった。
具体的には、大政奉還により倒れた徳川家に、仕えていた武士たちの生活を助けたいという思いである。
 
その気概はすさまじく、西郷隆盛をして「一本芯の通った人」である。
西郷隆盛の持ってきた改革案もコテンパンにやりこめる、上司の提案を理詰めで跳ね返すような事も、しょっちゅうであったようだ。
本書では、その要因を彼の先見性にあったと論じる。
広く人の意見を求める事はもちろん、話の内容に右往左往するのではなく、「この人はどんな人で、きっとこんな事を考えるだろう」というその人の本質まで理解する。
西郷隆盛をやりこめたのも、きっと西郷の度量の深さを知っての事であろう。
 
そんな彼が終生主張していた事は「論語と算盤の重要性」である。
論語とは「人としての在り方」というべきものであり、算盤とは「経済力」である。
いわばビジネスとしてのスキルだけではなく、人間力ともいうべき力を両輪とするべき、という事だ。
 
「経済とは経世済民の略であり、民衆を助けられなければいけない」と彼は語っている。
倒幕に燃え、幕府に仕え、官僚になったのち、実業へ従事する、と様々な立場をとった彼だが、その中には並はずれた金融のスキルだけではなく、ほぼ暗記していたという論語から得られた人間力が芯となっていたのかもしれない。
仕事に対するスキルアップと共に、人間力の向上を図るべく、日々の行動へと落とし込んでいこうと感じる読書であった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年1月23日 (木)

自分の考えを「5分でまとめ」「3分で伝える」技術

このブログは自分の学びのために書いています。

今回は「自分の考えを5分でまとめ3分で伝える技術」です。
 
 
この書籍は「まとめる力」の重要性と「伝える技術」を紹介した書籍である。
人に何かを伝えたり、プレゼンをしようとする際に、もっとも重要な事は、話の骨子を作る事であり、その為に必要な能力が「まとめる力」である。
 
だが、日本人の多くは、相手の話をまとめたり、本や論文の要点を掴む事、また自分の考えや話をまとめる事が苦手である。
人の話を聞いたり、本を読んだりしても、「なんとなくわかった」という人が多く、自分の言葉で説明できない人があまりにも多い。
これはまさに日本人に「まとめる力」が欠けている事を示す証拠である。
本書では「まとめる力」を養うトレーニングや「ひな形」が紹介されていた。
 
まとめる力のトレーニングとして提案されていた事は以下の通り。
・説明する事(他人に説明する事は、何かをまとめる非常に良いトレーニングだ)
・読書の際も30分おきに5分程度、まとめる時間をとる
・急がずじっくり、「要するに」でまとめてみる
・他人の話を聞いて、何が一番言いたいのか?と考えてみる
・メモで書き出す事(書く事で単純化でき、まとめる事につながる)
・その日の日記を5W1Hで書いてみる(5W1Hは最もわかりやすい「ひな形」である)
 
まとめた事を相手に伝える際に有効な「ひな形」は、
「現状分析」 → 「問題提起」 → 「自分の意見」 → 「根拠」
というひな形だ。
 
例えば、
あのバケツにはヒビが入っている(現状分析)
水を入れたら漏れてしまい役に立たない(問題提起)
だからガムテープでヒビをふさいだ方がいいだろう(意見)
ガムテープなら安いし手間もかからない、失敗してもリスクはほとんどない(根拠)
と言った具合に話せば、非常に論理的だし、自分の考えも伝わりやすい。
まずは「ひな形」通りに話してみて、どこかに弱点があれば、そこを修正すれば良い。
 
その際に「なぜ?」を忘れない事も重要である。
現状分析に対して「なぜ?」を使う事で、問題提起につながるし、更に「なぜ?」と問いかけて、自分の意見を作りだせる。
更に自分の意見に対しても「なぜ?」と問いかける事で、根拠を探る事もできる。
もちろん、人の話を聞いている時も「なぜ?」と考えたり、質問する事で相手を理解する事につながるので、必要で重要な考え方である。
 
インターネット上に無数の情報が溢れる時代、それらをつなぎ合わせる「まとめる力」は、ますます重要になる。
多様な価値観の時代、分かりやすく落とし所を伝える能力がリーダーに必須の能力であろうが、伝える能力のためにも「まとめる力」が重要だ。
ひな形を意識して話す事、メモを使ったアウトプット(ブログ)、そして日々「なぜ?」と問いかける事。
日々の生活の中で、これらを実践し、まとめる力のトレーニングを続けて、論理的な思考やわかりやすい伝え方を身につけていこうと感じた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

セミナー | 日記・コラム・つぶやき | 読書