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2013年8月

2013年8月25日 (日)

すべての仕事は「逆」から考えるとうまくいく

このブログは自分自身のアウトプットの為に書いています。

今回は「すべての仕事は逆から考えるとうまくいく」です。

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本書はコンサルティングファームとしては超一流と言われるBCG(ボストンコンサルティンググループ)とマッキンゼーアンドカンパニーでコンサルタントとして活躍していた2名の共著で、ビジネスにおける問題解決の最上手段を紹介した書籍である。

問題解決における最上手段を3大要素とし、3つの要素で紹介している。

それは

1、逆から考える

 

2、合理的な疑いを越える

 

3、施策実行にこそ意味がある

という事であった。

 

1、逆から考える

「目標設定をする事」と「分析の為のフレームワークを構築する事」として説明されていた。

問題解決をする際に、最もありがちな事は「問題を分析しすぎる事」であり、「解決策や目標を決定する事」に注力すべきである。

目標とは、方向性であり、測定が可能で、基本方針として組織に浸透させるべきものである。

目指すものを決めたうえで、そのギャップを埋める為の行動を行っていくという考え方は、セミナーでも聞いた内容に近く、MBAの4D思考にも近いモノであった。

 

分析の為のフレームワークとは要するにロジックツリーを作る事であり、その方法は以下の3つである。

・質問型 一つの目的を質問に分解していき、それぞれを分析していく方法で、簡単で親しみやすい反面問題に目が向きやすくなるデメリットがある

・解決策型 一つの目的を仮説的な解決策に分解していき、それぞれを分析する方法で、解決策を中心に逆から考える上で効果的な方法であるが、意見が対立しがちで視野狭窄の可能性がある

・段階的方法 仮説的な解決策を各ステップに分解して分析する方法で、意見の対立が少なくなる半面、間違った段階で結論を出してしまう可能性がある

 

2、合理的な疑いを越える

合理的な疑いとは、論理、事実、前提などと言われるものである。

常識的な疑いを越える事は今までにない解決策を作りだす為に必要であり、そのために常に分析のフレームワークを頭に入れておくべきだ。

分析をする際、大事な疑問にはヘビーアプローチで事実ベースに一次情報へアプローチし、複数のソースにあたったうえで、シナリオ分析や感度分析をする

そうでないものについては、ライトアプローチで仮定ベースでデスクリサーチを中心にし、単一ソースを利用し点推定で分析する

分析に膨大な時間を費やす事よりも、施策実行につながる分析を行うべき、という訳だ。

 

3、施策実行にこそ意味がある

決断そのものに意味はなく、目標に向けてどう進んで行くか、こそが最も重要である。

その為には、解決策と施策のリストアップを必ずセットで考える事。

そして、最低2つの代替案を持ち、目標と実行能力を見比べる事も忘れてはならない。

完璧な方法は無いので、トレードオフについても、しっかり見極める必要もあるだろう。

利害関係者としっかり連携をし、トップにしっかりとコミットしてもらう事も大切な事である。

考える事は多いだろうが、とにかく大切な事は、目標へ近づく施策を実行する事である

 

最後に、「逆から考える」という事を確認する8つの質問も紹介されていた。

1.問題ではなく解決策について話し始めたのはいつか? 2.初日からチーム全体で目標シェアできていたか? 3.分析の為のフレームワークは使ったか?

4.意思決定者は納得したか? 5.ヘビーアプローチは使ったか? 

6.組織は動いたか? 7.やる事の見える化はできていたか? 8.目標達成できたか?

 

この本の狙いは誰もが2倍効率的にビジネスの問題に取り組めるようになる事である。

企業で働く社員として、コンサルタント的な思いを持ち、業績改善に向けて施策を進めていく。

その為に「逆から考える」という事を頭に入れ、今までよりも効率的に、仕事をすすめていきたいと感じた読書であった。

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2013年8月 5日 (月)

論理思考は万能ではない

このブログは自分の学びの為に書いています。

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今回は「論理思考は万能ではない」です。

一般的に論理思考(ロジカルシンキング)は問題解決の最大の武器である様に考えられているが、本書では「そのような論理思考より、主張や選択の能力が大切である」と論じている。

論理思考で重要とされる内容には以下の様な問題も含んでいる。

 

・事実(ファクト)を見つける際に、都合の悪い事実を見逃している可能性があるし、結果や主張から逆算して、都合のよい事実を探している可能性がある。

 

・因果関係の分析について、本来は原因を分析して解決策を考えるが、そもそも原因の分析にも主観が入り込む可能性が高いし、その解決策で本当に望む結果が得られるかどうかわからないため、仮説=主張というレベルにしかならない。

故に因果関係の分析も、主張の意味を効果的に伝えるコミュニケーションの1つと捉えるべきで、盲信してしまう事は危険である。

 

・MECEに分割するという概念も、重要だとされるのは、切り口だと言われるが、その切り口も、主張する人間の価値観や主観によって左右されてしまうだろう

 

・そもそも論理思考によって全ての意思決定ができるのであれば、それらは全てコンピュータの確率計算や期待値分析によって代替されうる。

 

もちろん論理思考力は主張に意味づけをしたり、複雑な現実を単純化、抽象化する為に不可欠であるが、それ以前に主観的な主張力、選択力が鍛えられなければならない。

抽象化した現実から、適切な判断をする為には、結局「意思決定者の見識」が求められるのだ。

 

意思決定者の見識とは、自分の軸や価値観に従って未来をみる能力であり、想像力とも言い換えられる。

自分の軸や価値観とは、周りから与えられるようなものではなく、自らの内側から湧き上がるような価値観を知る事が何よりも大切である。

仮説~検証を繰り返す中に、自分の軸(価値観、意思)を持たなければ、検証結果に右往左往してしまうだろう。

 

本書では最後に、自分と他者の関係についても言及している。

自分の価値観を知ると、他者の価値観と対立する事もでてくる。

だが、対立をして相手に自分の主張を押し通すだけでは、お互いに相乗効果を発揮する事はできないし、双方の妥協点を見つければ良いか?というと、それもお互いが主張している内容を抑圧している、という点で、また同様の議論を繰り返す可能性があるだろう。

最も創造的なアイデアは「調和」から生まれるという。

調和を生み出すには「対話」が重要になるが、そのポイントは「違いに寛容になる事」「個人的なストーリーを聞く事」「相手の価値観を知る事」である。

対話によって調和を生み、第3の案というべき創造的な仮説を作りだす事が、理想的なコミュニケーションと言えるだろう。

ビジネスの世界で「成長する」とは、「より高い視点での調和」ができるようになる事であり、自分の価値観を軸に、広範囲に「影響力」を及ぼす事でもある。

本書ではそのプロセスを

1.自分の軸を確立すること

2.視点を1段高くすること(自分~他者との関係~会社・組織~経営環境)

3.自分の価値観と他者の価値観を調和させること

4.関係性の変化が組織に根付くまでコミュニケーションを行うこと

5.1~4を繰り返すこと

と論じている。

 

小手先のテクニックやノウハウを学ぶよりも、自分の軸や価値観を確立する事が肝要である事を、再認識した読書であった。

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