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2013年4月 8日 (月)

採用基準

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採用基準というタイトルから、人材採用のノウハウ本かと思いきや、今の人材が必要とする能力を論じた書籍。

世界的なコンサルティングファームであるマッキンゼーの採用マネージャー12年務めた著者による、個人だけでなく、国家における人の問題まで論じた1冊です。

 

まず誤解されている内容として、マッキンゼーという会社が求める人材の基準があげられる。

「問題の答えが出せる事」「分析力」「地頭の良さ」と言った能力よりも、「物事を考える意欲・体力」や「解決方法をくみ上げる能力」の方が大切である。

日本式の勉強で求められる「正解を出す能力」や、コンサルティング的な「分析力」より、正解の無い問題を考える意欲・体力や、仮説として出した答えを具体的に進めていく能力がという事だ。

 

マッキンゼーが求める人材の3要件としては

1.リーダーシップがある

2.地頭がいいこと

3.英語ができること

の3つだそうだ。

日本には2の「地頭がいい」人材は多いが、1と3の能力が優れている人材は、絶望的に少ない。

特にリーダーシップについては、管理職、一般職といった立場に関わらず必要な能力だという。

リーダーとしての立場で無くても、過去のリーダー体験は、高い成果を出せるチームメンバーの一員として必要な能力である。

 

著者はリーダーシップの学び方として以下をあげている。

1.バリュー(価値)を出す

  常に、何らかの成果(付加価値)を生む事を意識して行動すること

2.ポジションをとる

  どんな時でも、自分の意見、決断を持つこと

3.自分の仕事のリーダーは自分

  自分の仕事に関しては自分がリーダーであり、関係者をどう使って成果を最大化するのか、それを考えるのが、あなたの仕事だ

4.ホワイトボードの前に立つ

  議論のリーダーシップをとる事(同社では新入社員でもベテラン社員を相手に議論をマネージメントする事も多いそうだ)

特に「できるようになる前にやる」という心構えが大切である。

 

リーダーがするべき4つのタスクを以下にあげる。

1.目標を掲げる(上からの目標も、自分の言葉で言い換える)

2.先頭を走る(最初の一人になる事、リスク・責任をひきうける)

3.決める(リーダーで無くても、「自分がリーダーならこうします」という提案)

4.伝える(何度も繰り返し粘り強く同じ事を語り続ける)

 

著者は、世界と日本の優秀な人の定義の違いをあげ、リーダーシップ不足により、指示待ちの体質が出来上がり、緊急時の混乱や財政難を引き起こすと主張している。

「自分がこの現状を変えていく!」という意識を持つ事、それがリーダーシップのスタートである。

素晴らしいリーダーシップにより、「問題解決ができる」「成長が実感できる」「自分の世界観が実現できる」「世界が広がる」という事が可能になる。

 

大企業病・指示待ち人間と言った言葉が問題になる企業の中で、リーダーシップを意識したスタッフが増える事は大変な強みになります。

そして、それが将来的に日本企業の強みにつながると感じた1冊でした。

明日からの自分の行動に、変化をもたらしてくれる名著です。

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